三菱地所(株)は18日、米国子会社のロックフェラーグループ社(本社:米国ニューヨーク州)が「ロックフェラーグループU.S. プレミア オフィス ファンド」を設立、このほど日本の年金基金を含む機関投資家を中心に、欧州の年金基金等からの出資を得て募集を完了したと発表した。
同ファンドは、ロックフェラーグループ社の投資マネジメント子会社ロックフェラーグループインベストメントマネジメント社として初となる不動産ファンドであり、エクイティ総額は2.5億ドル(約250億円)。
サンフランシスコ、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、ニューヨーク、およびボストンの5都市の優良ビルに特化して投資する。すでにエクイティの約60%はワシントンD.C.とサンフランシスコのクラスAオフィスビル計3棟の取得に充てられた。三菱地所グループの共同投資と合わせ、3物件の価格総額は約7億ドル(約700億円)。
なお、同社グループは、2010年以降、日米欧の3拠点を核とした投資マネジメント事業のグローバルプラットフォームを確立してきており、13年3月末時点のグループ全体の資産運用額は約1.8兆円に達する。