新日鉄興和不動産(株)は24日、三井物産(株)、NTT都市開発(株)とかねてから共同で開発していた分譲マンション「ザ・神宮前レジデンス」(東京都渋谷区、総戸数220戸)の完成に伴い、報道陣に公開した。
同物件は、旧日本住宅公団(現(独)都市再生機構)が1957年に建築した全6棟の「原宿団地」(総戸数112戸)を、総合設計制度を活用し、高層マンションに建て替えたもの。
東京メトロ銀座線「外苑前」駅から徒歩7分、東京メトロ「表参道」駅から徒歩9分。敷地面積5,176.4平方メートル、鉄筋コンクリート造地上20階地下1階建て。
タワーサイドとレジデンスサイドの2つのゾーンで構成。建物は制震構造としたほか、防災井戸やかまどベンチなどを設置し防災面にも配慮した。住戸は、専有面積50~128平方メートル、1LDK~3LDK。販売価格は5,790万~2億1,000万円台で、最多価格帯は1億2,000万円台。
2012年1月のモデルルームオープン以来、来場総数約1,600件で販売戸数148戸に対して125戸がすでに契約済。購入者プロフィールは、40~50歳代の3~4人のファミリー層が中心で、そのうち、都内在住者が70%、関東エリアが10%、それ以外が10%、海外が10%。日本の代表的な商業地でもある表参道・青山・外苑前を日常的に利用できる立地と、武蔵野台地の高台にある開放感、明治神宮や神宮外苑など緑に囲まれた環境、また、共用空間の照明や壁などにデザイナーを起用したことなどが特に評価された。
同日会見した新日鉄興和不動産常務取締役住宅事業部長の林 英治郎氏は、「今年に入って販売状況は大変好調となり、残りも20戸程ほどとなった。これまでも当社では建て替えの事例はいくつかあるが、今回新たに都心の高級物件を手掛け、成功させたことで、今後さらに建て替え事業の展開を図っていきたい」などと述べた。