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産学共同開発の学生賃貸マンション、フェリス大生による広告戦略展開/相鉄不動産

フェリス女学院大学と共同開発を進める女性向け学生賃貸マンション「KNOCKS南万騎が原」の外観イメージ
広告戦略などを発表するフェリスの学生
「相鉄沿線のまちや住環境を魅力的にしていくためにも、今後も同大学とコラボレーションしながら住宅づくりを計画していきたい」と述べる相鉄不動産アセット事業部施設管理課課長の檜木氏

 相鉄不動産(株)は25日、フェリス女学院大学(横浜市泉区)と共同で開発を進めている女性向け学生賃貸マンション「KNOCKS南万騎が原」(横浜市旭区、総戸数36戸)の広告戦略ついて、同大学生による研究成果の発表を行なった。

 「KNOCKS南万騎が原」は、相鉄いずみ野線「南万騎が原」駅徒歩4分に位置。敷地面積440.01平方メートル、延床面積933.12平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。間取りは1R、専有面積20.40・26.52平方メートル。
 同社では、2012年4月より同大生の入居を想定し、在学生とワークショップ形式の会議を7回開催。部屋のレイアウトやインテリアデザインに関する次世代のライフスタイル、トレンドを探り、学生が提案する「理想的な自分の部屋」を設計に反映させた。

 また、今年4月より同大学文学部コミュニケーション学科の諸橋泰樹教授のゼミ生(2年生、12名)によって、入居者募集方法などプロモーション活動についても研究。当日は学生が半年間かけてまとめたアンケート調査結果、それに基づいた広告戦略方針を発表した。
 同大学生230名を対象に行なった「メディア接触と住まい」に関するアンケート結果では、テレビ、新聞、雑誌、本等、マスメディアおよび紙媒体への接触時間は短いものの携帯電話の利用時間は長いという傾向が明らかに。また、住宅情報を調べる際、参考にするのはインターネット広告が41.3%、フリーペーパーが26.1%を占めたものの、「住まいに関する情報」の情報源で最も信頼がおけるのは、半数近くが「不動産会社の口頭によるすすめ」と答えた。そのほか、フェリス生が重視する広告媒体、注目する住宅のポイント、物件検討時期、具体的な検討方法などを発表した。

 それら結果を踏まえ、プロモーション方法として、文化祭でのイベント開催、オリジナルキャラクターの設定、一人暮らしを応援する冊子の作成、放課後の現地視察の開催、スマートフォンアプリの開発などを提案した。

 発表会の席で相鉄不動産アセット事業部施設管理課課長・檜木康行氏は「アンケート結果やPR方法では入居者視点ならではの意外な結果が多くあった。今回の貴重なご意見を今後のPR活動で積極的に取り入れていき、是非学生の皆さまにも引き続き協力を願いたい」と述べた。

 同物件の取引開始は9月下旬、竣工は11月下旬、入居開始は14年1月を予定。


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