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高級路線第3弾、熱海の老舗旅館跡地の会員制リゾート開業/東急不動産

「東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山&VIALA(ヴィアラ)」外観。相模湾を望む傾斜地を利用した全面オーシャンビューが特長
ハーヴェストクラブの客室。大家族対応のコネクティングルームや身体が不自由な方のためのユニバーサルルーム、ペット対応ルームなど16タイプを用意
VIALAは全室温泉露天風呂付き。スイートルーム3室のうち、1室は専用プールまで付く

 東急不動産(株)は、静岡県熱海市で開発を進めてきた会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山&VIALA(ヴィアラ)」(総客室数182室)を、11日に開業する。

 同物件は、JR東海道線「熱海」駅より約3kmの老舗旅館跡地を再開発した、地上5階地下4階建ての会員制リゾートマンション。同社の会員制リゾート「ハーヴェストクラブ」では25番目、ワンランク上の仕様となる「VIALA」シリーズとしては「箱根翡翠」(神奈川県足柄下郡、総客室数70室)、「有馬六彩」(神戸市北区、総客室数27室)に続く第3弾となる。

 南西を相模湾に接する傾斜地の高低差を活用し、9層の開放的な建物とするほか、敷地の3分の1を保存緑地とし、屋上緑化を採用するなど、自然環境を生かした外構計画を採用した。

 客室は、ハーヴェストクラブが専有面積37~63平方メートル。VIALAが50~120平方メートル。VIALAは、全室が専用露天風呂付き。専用プール付き客室、ペット対応客室、ユニバーサル客室も設定。その他、共用施設として露天風呂付温泉大浴場、ラウンジ、和洋伊のレストラン、展望家族風呂、屋外プール、エステサロンなどを設ける。都心に近いことから、会社帰りの利用を見込み、ハーヴェストクラブでは初めて、レストランを24時まで開ける。

 会員権は、1室当たり12口の会員制で、1口当たり年間30枚の宿泊利用券を発行。ハーヴェストクラブは、1泊1人4,410円、VIALAは客室レベルに応じ、ルームチャージ(1万2,600~2万7,300円)を支払い利用する。全国各地の施設も相互利用できる。

 11年7月から、ハーヴェストクラブ1,500口、VIALA564口を販売。これまでに、4,800組の反響、モデルルーム来場140組を集め、ハーヴェストクラブが約6割、VIALAが86%を販売。購入者の約4割が会社役員もしくは経営者。景気回復を背景に、VIALAの法人契約が伸長し、法人契約比率は45%に達している。現在の販売価格は、ハーヴェストクラブが1口620万円、VIALAが909万5,000円。

 6日会見した同社リゾート事業本部ハーヴェスト事業部グループリーダーの中村 賢氏は「開業が近付いていること、顧客マインドが上向いていることなどから、会員権の売れ行きは好調となっている。今年4~6月と昨年同期で比較すると、反響数は48%増、来場者数は120%増、契約数は80%増に達している」と語った。

 なお、同社は現在、京都市郊外で26番目の施設となる「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALA」(京都市北区、総客室数89室、VIALA44室)を開発しており、14年10月に開業予定。


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