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ZKRが民事再生法適用申請

 (株)ZKR(旧・全管連)は、16日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日受理された。負債は、ZKR単体で、2012年8月期末で預かり金約108億5,900万円を含む136億5,400万円。

 同社は01年設立。未整備分譲地の再整備や公園、道路水道といった共益施設の維持管理、土地売買などのほか、他企業が手掛けた休眠分譲地などにおいて共益施設を取得、地主・住民と管理組合を組織した上で、地域の再整備や地域全体の資産価値向上を図る事業にも取り組んでいた。また不動産事業者やリゾート会員権販売業者などとグループを形成しての事業も手掛けており、富裕層を対象に「あじろ南熱海が丘」(静岡県)、「白浜ホープヒルズ」(和歌山県)などのタウンプロジェクトも遂行。10年8月期には約72億9,700万円の収入を計上していた。

 しかし東日本大震災の影響もあり、特に関東圏での需要低迷が続いたことで、12年には約53億2,000万円にまで収入がダウン。減収により経費負担を吸収できず、債務超過が拡大。今回の措置となった。

 なお同社のグループ会社である(株)キャピタルF(東京都港区)、(株)住光(和歌山県西牟婁郡)、(株)ノシアス(静岡県熱海市)も同日付で、民事再生法の適用を申請している。


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