不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

クアラルンプールで東南アジア最大級のアウトレットモール開発、合弁会社設立/三井不動産

「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」完成予想パース

 三井不動産(株)は21日、クアラルンプール国際空港におけるアウトレットモール事業計画「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」に関し、共同事業パートナーである「Malaysia Airports Holdings Berhad(MAHB)」と合弁契約を締結、合弁会社「MFMA DEVELOPMENT SDN.BHD(MFMA社)」(社長:福井健人氏)を設立した。

 東南アジアにおける同社初のメジャーシェア事業となるもので、事業推進は、MFMA社が行ない、MFMA社への出資比率は同社70%、MAHB30%。MFMA社はMAHBから土地を賃借し、建物建設後にテナントに賃貸する。

 クアラルンプール国際空港は市街地から南に約60km、車で約40分の距離に位置。空港と市街地を結ぶ幹線道路に面して立地しており、敷地面積18万平方メートル。周辺地域では、MAHBによりオフィス、商業、コンベンションセンター、物流施設などが集積する「KLIAエアロポリス計画」の開発も行なわれる。

 第1期は、店舗面積約2万5,000平方メートル、店舗数約140店。クアラルンプールの商圏を再度検証した結果、第1期の事業規模を拡大している。最終的な全体計画概要は、店舗面積約4万6,300平方メートル、店舗数約260店。着工は2013年内で、オープンは15年初頭の予定。

 なお、同社グループは、これまでアジアでは中華人民共和国においてアウトレットモール(浙江省寧波市)を開発・運営しており、台湾でアウトレットモール、上海金橋でららぽーとを開発・運営する計画を予定。
 今後はさらに東南アジアにおいて、経済成長と都市化の進展により需要が拡大する住宅分譲事業と、個人消費の成長を取り込める商業施設事業を中心に、事業展開を図っていく。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら