不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

「おとな3人世帯」向けリフォーム商品発売/旭化成リフォーム

リフォーム後イメージ
プロトプラン平面図(1階のみ)・リフォーム前イメージ
「ターゲットは団塊の世代。『おとな3人』への提案に焦点を絞り開発した」などと語る同社代表取締社長の森田敏晴氏

 旭化成リフォーム(株)は、既存へーベルハウス各商品を対象にしたLDKリフォームの新商品「おとな3人リビング」を、26日に発売した。

 築20年を超えるへーベルハウスを主なターゲットとし、同商品の居住世帯で近年増加している「熟年夫婦と単身の子」(以下、「おとな3人世帯」)が快適に暮らすための提案を行なった。

 築20年以上のヘーベルハウスは現在7万1,000棟、今後も毎年5,000~6,000棟増加する見込み。こうした住居の世帯主は60代前後が多く、その約4分の1が「おとな3人世帯」と考えられることから、旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所による調査結果などを踏まえ、商品企画を練り上げた。

 調査では、「おとな3人世帯」は「各個室で過ごすより、リビングを中心に過ごすことが多い」という傾向から、生活の中心となるリビングが各人の所有物で雑然となることが多く、妻の不満が高くなっていた。また、おとな3人世帯では子の将来的な居住形態が不確定なため、間取りの変更を伴うリフォーム工事に踏みきれないケースも想定された。

 そのため、新商品は、子の将来的な居住形態に影響を受けないリビング・ダイニング・キッチンの間取り変更に限定。「おとな3人」が集まっても雑然とならず、それぞれ心地よい居場所を確保しながら、妻の満足度を高めるため、家族の家事協力を促す空間を提案した。

 プロトプランでは、(1)リビングに奥行き30cmの収納棚を設置し片付けを楽にする「パーソナルファニチャー」、(2)家族の家事協力を促す「回遊型キッチン」、(3)「スライドスクリーン」で仕切ることもできる和室を隣り合わせ、リビングに取り込む「マルチコーナー」を用意。「マルチコーナー」を高齢期・介護期に両親の寝室として利用提案するなど、熟年夫婦の将来の暮らしにも配慮している。

 価格は、プロトプランで525万円(税込み)。販売目標 は年間200世帯。

 23日に開催された会見で、同社代表取締社長の森田敏晴氏は、新商品について「ターゲットは団塊の世代、4人家族。子供2人のうち1人は結婚して家を出ていることを想定。残った『おとな3人』への提案に焦点を絞り開発した」などと語った。


最新刊のお知らせ

2025年6月号

本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス ご購読はこちら