三井不動産レジデンシャル(株)は29日、三井不動産(株)、三井不動産レジデンシャルの共同出資会社・三井不動産アジア(シンガポール)を通じ、タイ王国とインドネシア共和国で、マンション・戸建分譲事業に参画すると発表した。
両国の安定的な経済成長による中間所得層の増加や住宅市場規模の拡大を見込み、これまで同社が日本国内やシンガポール、マレーシアで培ってきた住宅開発、マーケティングなどのノウハウを活かしつつ、現地の商慣習に合わせた開発事業を推進する。
タイでは、地元の住宅ディベロッパーのアナンダ社と共同で「(仮称)ラマ4」(バンコク都バーンラック区、42階建て、総戸数1875戸、分譲マンション)を展開する。計画地はMRT「サムヤーン」駅から徒歩約4分の交通至便な環境に加え、生活利便性も高いエリア。分譲マンションと合わせて商業施設も1区画開発する。敷地面積約9,452平方メートル、専有面積は住宅部分が約4万1,129平方メートル、商業部分が約633平方メートル。2013年秋より販売開始、14年着工、16年に引き渡し予定。
インドネシアでは、大規模なタウンシップ開発などの実績がある地元のディベロッパー「チプトラグループ」と共同で分譲マンション事業「チトラガーデンシティ チトラ6街区」(ジャカルタ市 チトラガーデンシティ、総戸数446戸)と戸建分譲事業「チトララヤ エコポリス街区」(タンゲラン市チトララヤ内、総戸数:戸建1,342戸、ショップハウス533戸)を展開する。いずれも、インフラ整備などの総合的な都市計画に基づく大規模タウンシップを開発する。
「チトラガーデンシティ チトラ6画区」は敷地面積1万2,504平方メートル、延床面積4万4,798平方メートル、販売対象面積2万9,198平方メートル。地上14階地下1階建てのマンション4棟。14年着工、同年販売開始、19年竣工予定。「チトララヤ エコポリス街区」は、敷地面積67万1,525平方メートル、販売対象面積33万68平方メートル。13年秋に販売開始(第1期販売区画)、14年着工、24年竣工予定。