(株)一五不動産情報サービスは30日、物流施設の不動産市況に関するアンケート調査結果を発表した。半年ごとに調査しているもので、今回で12回目。物流分野の関与は問わずに、不動産に関わる実務家・専門家を対象に調査している。実施期間は7月24日~8月2日、有効回答数は89票。
物流施設の不動産価格の半年後の見通しについては、「上昇」が82.0%(2013年1月調査比4.0%増)と、9回連続で増加に。「横ばい」は16.9%(同5.1%減)。「下落」は1.1%(同1.1%減)で1年半ぶりに復活した。
半年後の賃料水準については、「横ばい」が62.9%(同1.9%減)で最も多く、「上昇」は36.0%(同4.1%増)、「下落」は1.1%(同2.2%減)となった。「上昇」の回答構成比は4回連続で増えており、今回調査開始以来初めて。
業況判断D.I.は、不動産価格が80.9ポイント(同2.9ポイント増)、賃料水準が34.8ポイント(同6.2ポイント増)。
同社は、「2009年1月を底に、一本調子で分析市況は改善を続けており、現在の不動産市況は調査開始以来で最も良好な市場環境になっている」としている。