三菱地所(株)は2日、東京・丸の内地区を中心とした総合防災訓練を実施した。
同社の前身である三菱合資会社地所部が1923年の関東大震災時に旧丸ビル(同年竣工)を中心とした救護活動を行なったことを契機に開始したもので、今年で87回目となる。
今回の総合防災訓練では東日本大震災クラスの地震を想定し、三菱地所グループ社員約1,150名のほか、テナント企業160社約600名も参加した。
東京消防庁丸の内消防署と連携し、丸ビルならびに行幸通りで訓練を実施。飲食店の厨房から出火した想定で消化訓練および負傷者救出訓練を行なった。
さらに東京消防庁のハイパーレスキューに配置されている日本で3台しかない特殊救急車「スーパアンビュランス」が参加したほか、昨年竣工した「大手町フィナンシャルシティ」に入居する、聖路加病院の分院「聖路加メディローカス」の看護師2名が参加して負傷者のトリアージを行なう等、実践的な訓練を実施した。