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災害時の「帰宅困難者受け入れ訓練」を実施/三井不動産

訓練の様子。施設管理スタッフとボランティアが帰宅困難者を滞留スペースに誘導。帰宅困難者は、畳1畳分のスペースを利用する
要援護者への配慮として設けられた救援所スペースにおける、施設管理スタッフによるAED実演の様子

 三井不動産(株)は2日、日本橋三井タワー(東京都中央区)において、災害時における「帰宅困難者受け入れ訓練」を実施した。

 同社ではBCP対応の推進とともに、帰宅困難者受け入れマニュアルを整備し、本年3月4日に訓練を実施。その際の課題を踏まえ、全体指揮系統の明確化やボランティアスタッフの有効活用、受け入れ可能人数の想定や要介護者への配慮などの項目を改定、備品等についての見直しも行ない、防災の日に合わせて訓練を実施したもの。

 訓練では、平日日中に東京湾北部を震源とした震度6強の首都直下型地震が発生したと想定。施設管理スタッフにより救護所・帰宅困難者滞留スペースの確保から、ボランティアスタッフの募集、帰宅困難者および傷病者の受け入れ、飲料水・非常食や毛布などの就寝用具の配布といった一連の流れを、同社社員、テナント企業など約70名が参加して実施した。

 現在開発推進中の「日本橋室町東地区開発計画」(東京都中央区)、「飯田橋サクラパーク」(東京都千代田区)などにおいても、オフィスビルのハード・ソフト両面のBCP機能強化や帰宅困難者受け入れ対応の準備を進めていく方針。


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