(株)リクルート住まいカンパニーは4日、同社が運営するスーモカウンター利用者を対象に行なった「消費税増税と住宅購入に関するアンケート」と「建築会社選びの重視条件アンケート」の調査結果を発表した。
「消費増税と住宅購入に関するアンケート」は、2012年7月以降に来場した利用者を対象に13年5月23日~6月17日の期間にWEB調査を実施したもの。集計サンプル数は408件。
「消費税の増税で、住宅購入計画は影響を受けたか」という問いでは、「影響を受ける」が29.7%、「やや影響を受ける」が40.2%と、約7割が何らかの影響を受けると回答した。予算別に見ると、「影響を受ける」と回答したのは、3,000万円未満が41.8%、3,000万~4,000万円未満が31.8%、4,000万~5,000万円未満が23.8%となり、予算が低い層ほど「影響を受ける」の回答割合が高くなる傾向が見られた。
また、「影響を受ける」とした回答者のうち、「購入計画を見直している」が73.3%を占めた一方で、「購入自体を見送りにしようと思っている」は3.2%にとどまった。さらに、「購入計画を見直している」とした回答者のうち、「消費税が8%に上がる前に購入しようと思う」が66.2%、「消費税が10%に上がる前に購入しようと思う」は18.6%であった。
このことから同社では、予算が低い層や年齢が若い層ほど増税について負担に感じているが、住宅購入計画については、やめようというよりも時期を見直そうと考える人が多いことがうかがえると分析している。
「建築会社選びの重視条件アンケート」については、12年4月1日~13年6月30日の期間内に「スーモカウンター注文住宅」の利用者を対象に「建築依頼先へのご要望」としてWEB上でアンケートを行なっているもの。四半期別に集計しており、集計サンプルは1万4,915組。
建築会社選びで重視する条件については、13年4~6月では、「価格提案」が60.2%でトップ。以下「設計対応」が50.1%、「商品内容」と「保証・アフター」が42.2%となった。「価格提案」については、12年4~6月と比較すると6.8%ポイント増となり、重視する傾向が高まった。また、こだわりのポイントとしては、「生活動線・使い勝手を重視」が65.8%と一番多く、続いて、「コストダウンや代替案の提案をしてくれる」54.2%、「専門知識が豊富な担当者」52.9%となった。
同社は「外見より暮らしやすさを重視し、また、単に安いものを勧めるのではなく、提案力がある会社を重視する傾向がある」と分析している。