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蓄電池・HEMSの連携システム、川崎の超高層マンションで初採用/三井不レジ他

共用部デジタルサイネージにおける共用部のエネルギー消費や太陽光発電量の見える化

 三井不動産レジデンシャル(株)、(株)日立製作所、日立マクセル(株)は、マンション各住戸内に設置する蓄電池とHEMS(ホームエネルギー管理システム)の連携システムを開発。4日、現在開発中の地上47階建て新築分譲マンション「パークタワー新川崎」(川崎市幸区、総戸数670戸)の全住戸に導入し、入居開始後の2015年3月下旬から運用を開始すると発表した。

 日立製作所は、HEMSを含むMEMS(マンションエネルギー管理システム)を導入し、各住戸および共用部を含めたマンション全体のエネルギー管理を行なう。同システムの蓄電部分には、日立マクセルが開発した世界最小・最軽量の蓄電システム「Energy Station(エナジーステーション)Type C」を採用する。

 夜間など安価な電力料金時間帯に充電し、電気料金が高い時間帯に放電することで、電気代節約と電力ピークシフトを促進。大規模停電が発生した場合には、非常用電源として、ダイニングの照明、リビングコンセント、冷蔵庫、テレビやインターネットの通信設備を約3時間利用することができる。

 専有部では、住戸全体の電力使用量や、主要な生活家電の個別電力消費量を自動計測し、見える化を推進。居住者は、電力使用量をスマートフォンやパソコン、住戸内のインターホンなどから確認することができ、設定した電力使用量の目標値に近付いた場合等には、アラームメールが自動送信される。
 共用部でも見える化を推進。管理者用パソコンや、マンション共用部に設置したモニターから確認することが可能で、電力事業者からの電力使用制限要請があった場合などには、共用設備(空調・照明設備)の運転停止等の自動制御を行なう。


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