三井不動産リアルティ(株)は12日、「シニア世代の住まいに関する意識調査」結果を発表した。首都圏・関西圏・中部圏で50歳以降に住み替えを行なった夫婦(260名)と、50歳以降に住まいの大規模リフォームを行なった夫婦(261名)が対象。
「シニアライフを送る住まいとして、現在の住まいに満足していますか?」との問いには、住み替えを行なった人の90.3%、リフォームを行なった人の86.9%が「非常に満足」または「まあまあ満足」と回答。いずれも満足度が高かった。「非常に満足」と回答した割合は、住み替え派が26.5%、リフォーム派が17.6%。物件別にみると、「中古マンションへの住み替え」では95.3%が「満足」と回答、最も満足度が高かった。
「現在の住まいに住み替えた際にかかった費用」は、「住み替え」は平均で2,497万円、「リフォーム」は平均717万円。「中古マンションへの住み替え」費用は平均1,611万円と、住み替え全体の平均金額を900万円近く下回った。住み替え先は、全体では「以前の住まいと同じエリア」(44.6%)がトップで、住み慣れた生活環境の中で住み替えが行なわれていることが分かった。住み替え後の物件タイプ別にみると、一戸建てでは51.2%と過半数の人が「以前の住まいと同じエリア」を選んでいるのに対し、マンションでは、「以前の住まいよりも、都心寄りのエリア」(44.4%)との回答が最多だった。
また、リフォームではなく住み替えを行なった人にその理由を聞いたところ、「生活の利便性の高いところに住みたかったから」(31.5%)がトップとなった。