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兵庫県養父市に完全人工光型植物工場開設へ/オリックス不動産

多段の栽培例

 オリックス不動産(株)は17日、リーフレタスなどを栽培する完全人工光型植物工場(兵庫県養父市)を開設する。

 同工場は、同社が養父市から廃校となった旧南谷小学校を賃借し、体育館(鉄骨造地上2階建て、床面積約482平方メートル)内に建設するもの。廃校の有効活用を積極的に推進している養父市の支援、協力により、同市初の産官学連携の取り組みとなる。

 完全人工光型植物工場でのリーフレタス栽培は、外気を遮断し無農薬での栽培が可能で、異物混入のリスクが少なく、季節や天候などの影響を受けにくいことが特徴。このため、洗浄工程コストが削減でき、環境への負荷の低減や、栄養価を保つメリットがある。
 また、連作障害の心配がなく、多段(8段)栽培により高効率で安定的な生産ができることから、半年で1日当たり約3,000株、年間約100万株(84t)の生産体制を目指す。

 栽培、設備ノウハウは、30年にわたり植物工場の研究、開発実績を誇る(株)森久エンジニアリング(神戸市中央区)などとの事業協力により提供される。
 販売に関しては、地元企業の協力のもと流通。また、食品スーパーや外食産業など、オリックスグループの全国視点ネットワークを活用した取引先の開拓を予定しており、同グループが運営する宿泊施設でも提供していく。

 工事完了は2014年3月、栽培開始は同年6月の予定。


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