国土交通省は、「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」の初会合を、26日に開催する。
同会合は、中古住宅の建物評価の抜本的改善などを提言した、2013年6月発表の「中古住宅の流通促進・活用に関する研究会報告書」を受け、中古住宅流通に携わる民間事業者等の「実物サイド」と金融機関などの「金融サイド」が自由で率直な意見交換をすることで、中古住宅市場の活性化や拡大に向けた基本的方向や取組課題を共有することを目的に開催するもの。
委員として、(一社)全国銀行協会 、(一社)信託協会 、(一社)全国サービサー協会などの金融関係団体や傘下企業、(公社)全国宅地建物取引業協会連合会、(一社)住宅リフォーム推進協議会、(一社)リノベーション住宅推進協議会、(公社)日本不動産鑑定士協会連合会などの不動産業界団体、(独)住宅金融支援機構などから18名が参加。金融庁からもオブザーバーが出席する。
会合では、中古住宅の建物評価改善等の取り組みを中古住宅流通市場と金融市場に定着させるため必要な改善点、リフォーム等による建物価値の向上を新たな建物評価手法に反映させる方法、新たな建物評価手法におけるインスペクションの活用方策などに加え、リバースモーゲージなど高齢化・ストック社会を見据えた中古住宅関連金融商品の可能性、戸建賃貸住宅市場の拡大・活性化を踏まえた金融ビジネス拡大の可能性、リフォームローン・リフォーム一体型ローンに関する事業者(リフォーム業者、金融機関)間連携の可能性などを議論。13年度14年度の2ヵ年度にかけて開催。各年度末に報告書をとりまとめる。