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埼玉・大宮に都市型3階建てモデルハウス開設。自然を取り入れた生活を提案/旭化成ホームズ

「街かどへーベルハウス大宮東町」外観
2階のLDKには、家族が一緒にいられる居場所を多数設けている
3階には、月や空をぼんやり眺められる「月の間」を設置

 旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所は25日、「しぜんごこちの家」のコンセプトを搭載したモデルハウス「街かどへーベルハウス大宮東町」(さいたま市大宮)を、マスコミ向けに公開した。

 「しぜんごこちの家」とは、「都市にある自然を上手に取り入れることで、心地よい暮らしを生み出していく」ことをコンセプトに、同研究所が提案する住宅。
 同モデルハウスは、14日にオープンした、街かどへーベルハウスで初となる3階建て住宅。狭小敷地に建築された都市型3階建てでありながら、光と風を上手に取り入れ、家族が移ろいながら楽しく生活するための工夫を提案している。

 家の奥まった部分に居室を設け、窓を設置することで風の出口を確保し、入口からの風が通り抜けるよう工夫している。また、窓辺周辺にはベンチなどを設け、陽の移動に対応して住まい手が移動できるようにしている。

 2階のLDKには、あえてソファを置かず、腰掛けられる段差や、パーソナルチェア、テーブルなどを設置して、一人ひとりの距離を保ちながら、家族が一緒にいられる居場所を多数用意。また、段差を設けることで、床上げ和室と収納場所を確保。和室空間は、炬燵を出すことで食卓にもなり、建具で仕切れば客間にもなるなど、さまざまな使い方が可能。
 3階には、デッキでつくった座敷「月の間」を用意。出入り口上部にはテントを付けることができ、ぼんやりと空や月を眺められるようにしている。また、「月の間」の前に設置した「白の間」は、書斎や趣味部屋、ごろごろと寝転ぶ場所など、自由に使える空間として提案している。

 説明会で、同研究所主幹研究員の村松 浩氏は「あえてLDKにソファを置かず、少し離れた居場所を多く設けることで、家族が集まりやすい空間をつくった。家族との団らんや、一人の時間を持つなど、心地良い空間を体感してもらいたい」などと話した。

 同モデルハウスは、延床面積132.17平方メートル、建築面積59.72平方メートル。価格は土地が約3,400万円、本体が約3,700万円。公開終了時期・販売時期は未定だが、公開後は中古戸建として販売する予定。


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