大和ハウス工業(株)は1日より、給湯におけるCO2排出量を約70%削減する次世代環境配慮型介護施設「D’s SMART SILVER(ディーズ スマート シルバー)」の実証実験を、(株)シダー(北九州市小倉北区、代表取締役:山崎嘉忠氏)が運営する「あおぞらの里 甲府南デイサービスセンター」(山梨県甲府市)で開始する。
「あおぞらの里 甲府南デイサービスセンター」は、敷地面積923.85平方メートル、地上2階建て、延床面積497.29平方メートル。
大和ハウス工業は、法人の顧客向けの建築物について、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量をゼロ)を目指す「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」をスタートさせている。
第8弾となる今回は、同社初の独自技術を取り入れた「太陽熱・地中熱利用給湯システム」や、再生可能エネルギーを効率的に利用できる「エネルギーマネジメントシステム」を採用する。
「太陽熱・地中熱利用給湯システム」により、夏季など日射量の多い日に、施設で利用するほぼすべての給湯を賄うことができるという。これにより、年間約70%の給湯エネルギーを削減する。
また、建物の遮熱・断熱性能を高めた「パッシブコントロール」や創エネ・省エネを行なう「アクティブコントロール」、適正に制御する「エネルギーマネジメント」を組み合わせることにより、1990年当時の同社建築物を比較して、約30%のCO2排出量を削減を図る。
今後、実証実験で採用・効果検証した環境配慮技術を、同社が設計・施工する介護施設に採用していく考え。