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完全分離の二世帯商品を発売/ミサワホーム

「GENIUS GATE」外観
「消費税率アップの影響を避けるには期中契約期中完工が理想的。そうした意味でも企画商品のニーズは高い」と話す竹中社長

 ミサワホーム(株)は4日より、二世帯戸建住宅「GENIUS GATE(ジニアスゲート)」を発売する。
 
 近年、共働きの子育て世代の待機児童問題や、高齢世代に世帯の介護や健康に対する不安が高まっており、こうした問題を解消しつつ、家族のつながりを大切にできる二世帯住宅の需要が高まっていることから開発したもの。「GENIUS GATE」という名称には、これから多くの世帯・世代に住み継がれることになる“入り口(ゲート)”の住まいという意味を込めた。

 メインコンセプトは「住み開く家」。比較的敷地面積に余裕がある都市近郊および地方都市をターゲットに、玄関から水回りなどを分離独立した「別々同居」としつつも、それぞれの世帯で自然な交流を促す場も提案している。

 建物は可変性を高めたスケルトン・インフィル設計とし、将来親世帯の介護が必要になった場合でも動線変更や一部を賃貸併用住宅への用途変更等への対応も可能とすることで、使用価値を維持できる仕様とした。
 玄関ポーチ部分には、中庭のように落ち着いて過ごせる半屋外空間「コミュニケーションポーチ」を設置。近隣の住民も立ち寄れるような場を設けた。また、コミュニケーションポーチから連続する親世帯のリビングとして「コモンズリビング」を提案。まち並みに面した大開口を設ける等、開かれた空間を創出していく。
 
 さらに自然の風を活かして快適な空間を実現する「微気候デザイン設計」や生活シーンにあった照明「快眠ライティング」を採用するなど、自然本来の快適さを活かした設計とする。

 推奨プランは全18プラン(34~39タイプ、多雪・反転プランを含む)。販売エリアは沖縄を除く全国。販売価格はアドバンス仕様(延床面積約61坪)で坪当たり89万6,000円、プロト仕様(同54.85坪)で坪当たり74万円。

 すでに販売している「GENIUS UD二世帯」と合わせて、初年度1,200棟の販売を目指す。
 
 2日に記者会見した同社代表取締役社長の竹中宣雄氏は、「消費税増税など、今後の経済動向を勘案すると、住宅取得の主なターゲットは1次取得者層もしくは、ある程度予算に余裕のある層が見込まれ、同商品は余裕のある層をターゲットにしている。今後は住宅周辺の事業も念頭におき、事業拡大につなげていきたい」などと話した。


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