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11月20日より全国で既存住宅インスペクション講習会開催/住宅瑕疵担保責任保険協会

「既存住宅の流通の活性化につなげていきたい」と話す(一社)住宅瑕疵担保責任保険協会代表理事の早川 博氏

 (一社)住宅瑕疵担保責任保険協会は、既存住宅のインスペクションに関する講習会「第1回既存住宅現況検査技術者講習」を11月20日より、全国10ヵ所で開催する。

 中古住宅の売買時に、第三者によるインスペクションを求める傾向が高まりつつある中、2013年6月に、国土交通省の「既存住宅インスペクションガイドライン」策定を受け、国土交通大臣指定の住宅瑕疵保険法人5社により構成された同協会で、ガイドラインの内容に準拠し、既存住宅売買瑕疵保険の検査基準を盛り込んだ講習テキストを作成、講習会を実施するもの。

 同講習では、検査方法、サービス提供時の留意事項、関係法令など、インスペクション業務の実施に不可欠な知識を幅広く講習内容とする。修了考査の合格者は、同協会ホームページ上で、「既存住宅現況検査技術者」として登録・公開すると同時に、合格者には登録証を発行する。
 また、登録された検査技術者が行なった検査は、既存住宅売買瑕疵保険(個人間)加入時に、保険法人が行なう現場検査に代える取り扱いが認められる予定。

 受講対象は、(1)建築士事務所に所属する建築士または適合判定資格者、(2)登録住宅性能評価機関に所属する建築士または適合判定資格者。
 受講費用は2万5,000円(税別、受講・修了考査、テキスト費用、登録料など一式)。

 8日の記者会見で同協会代表理事の早川 博氏は「中古住宅の売買時に、第三者によるインスペクションを求める傾向が高まっているが、民間事業者によるインスペクションは、技術力や評価基準などが事業者によってさまざまで、普及に向けて課題がある。より適切なインスペクションがなされることで、売り主、買い主に双方にとって安心感のある取引となり、売買が盛んになることを目的としている。既存住宅の流通の活性化につなげていきたい」などと述べた。

 なお、同協会では、第1回講習の受講者を1,400名、受講修了者を1,000名程度と見込んでいる。
 問い合わせは同協会(TEL:03-3580-0331)まで。


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