(株)リビタは8日、「戸建てリノベーション事業」の第2弾目となる「世田谷野毛の家」(東京都世田谷区)を報道陣や関係者向けに公開した。
同事業は、木造戸建住宅を同社で買い取り、リノベーションした上で再販していくもの。「耐震基準適合証明書」の取得、断熱性と気密性で住宅性能表示省エネ等級3程度の確保、既存住宅瑕疵保険の加入、フラット35適合証明書の取得、「適合リノベーションR5住宅」(リノベーション住宅推進協議会)の基準適合など、高い構造安全性と環境性能を確保している点が特徴。
初弾として2012年8月より着手していた。
同物件は、土地134平方メートル、延床面積107平方メートル、1986年築。木造(地上2階)・鉄筋コンクリート造(地下1階)。東急大井町線「上野毛」駅から徒歩約14分に立地。
スケルトンにした上で、腐食の進んだ壁、寸断された筋交いなどを補修、外断熱を施した。天井部分は梁などを金具で補強。サッシも一部を除き交換している。
床面積の広さ、スキップフロアの構成を生かし、6層のフロアが吹き抜けでつながっている状態にすることで、部屋全体の採光性を高めた。壁・床などには合板材を採用。白く塗り、ぬぐうことで明るさのある素材感を出した。「よりシンプルに仕上げて、ユーザーが編集方法を想像できる仕様にした」(同社プロジェクトマネジメント部シニアコンサルタント・吉實 健太郎氏)。
販売開始は11月中旬~下旬、販売価格は7,000万円台後半を予定。
なお、同物件と同時に着手した「練馬石神井台の家」は、13年8月中旬より販売を開始し、数組から引き合いがあったが、10月上旬に契約を締結した。購入者は40歳代後半のファミリー世帯で、地元在住の自営業者。「元々リノベーションに興味があったユーザーではないが、当物件のコンセプトに共感いただいた。リノベーション戸建ての需要の裾野の広さを実感できた」(同氏)と言う。
3棟目以降も、適した物件を見付け次第着手していく方針。