三幸エステート(株)は10日、東京都心5区および全国6大都市における9月度の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.23%(前月比0.28ポイントアップ)と3ヵ月ぶりの6%台。現空面積も31万5,886坪(同8,371坪増加)といずれも増加した。BCPや環境ニーズの高まりで建て替えに伴う移転需要に底堅さがみられる一方、港区港南エリアの大規模ビルで、新築自社ビルへの移転に伴う募集床2万坪弱が現空面積に参入されたことが要因。
募集賃料は、坪当たり1万9,021円(同120円増)と、4ヵ月ぶりに上昇、1万9,000円台に回復した。募集面積は61万3,702坪(同9,923坪減)。
なお、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.7%(同0.3ポイント増)、札幌市5.6%(同変化なし)、仙台市11.1%(同0.3ポイント減)、名古屋市7.9%(同変化なし)、大阪市10.4%(同0.2ポイント増)、福岡市8.0%(同0.1ポイント増)。