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福島・川内村で木造工場着工。被災地の復興を支援/住友林業

蓄光タイル工場の外観イメージ

 住友林業(株)は16日、コドモエナジー(株)の蓄光タイル工場(福島県双葉郡川内村)の設計・施工を受注し、着工したと発表した。

 コドモエナジーは、経済産業省の取り組みの一環として、福島県が実施している「ふくしま産業復興企業立地補助金」に選定された対象企業。同工場は、コドモエナジーが、復興促進と地域活性化を目的とし、川内村における新たな雇用創出や地場産業の確立を目指し建設するもの。

 地上2階建て、延床面積1,367.8平方メートル。工場内部においては、幅約18m、奥行き約34mの無柱の大空間を実現するため、(株)大林組が開発したロングスパン架構の施工が可能な「オメガウッド」を採用。また、事務室やエントランスホールなどの床には105角の杉材を使用することで、木質感溢れる室内を提案する。

 被災地での非住宅建築物の受注、木造の工場の設計・施工は、同社初の取り組み。また、ニュージーランドにある同社100%子会社のNelson Pine Industries Ltd.(ネルソン パイン インダストリーズ)で製造された構造用LVLを使用する国内初の大規模木造建築となる。

 工場で製造される蓄光タイル「ルナウェア」は、経済産業省主催の第4回ものづくり日本大賞(2012年度)において、最高賞である内閣総理大臣賞を受賞。耐摩耗性、耐水性、強度、輝度に優れ、半永久的に蓄光機能を持続できる新しい素材として、電気の少ないまちや村などの夜間照明をはじめ、さまざまな用途への活用が期待されている。

 完成は14年5月の予定。


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