(株)長谷工総合研究所は、マンションと環境をテーマに「マンションにおける太陽熱利用」と題したレポートをまとめた。住宅における太陽熱利用のあり方を考察したもの。
住宅関連のエネルギーにおいて電気エネルギーと熱エネルギーとを比較。(1)給湯や暖房など、低温熱の用途が約半分を占めるなど、住宅の用途別エネルギー消費の中でも熱のほうが割合が大きい、(2)コストパフォーマンスが良い、(3)太陽光発電に比べて効率が良い、という3つの理由から、住宅に対しては熱エネルギーの方が相性が良いとする。
東京都の施策や先進的な導入事例も紹介。他の自治体に先駆けて太陽熱利用普及を進めている東京都では、都市ビジョンや具体的な施策において「太陽熱市場の再生」を打ち出している。また民間の先進事例として、三菱地所レジデンス(株)、(株)メックecoライフのシステムを取り上げている。
同社では「物件の特性や規模に合わせて、セントラル方式や戸別設置方式などさまざまな形で利用が進むことを期待する」としている。