大和ハウス工業(株)は24日、栃木県真岡市に賃貸住宅の体験館「D-roomプラザ館 夢」をオープンした。
土地オーナーを対象に、賃貸住宅の「防犯」「耐震」「遮音」「耐火」などの各性能を、実際に目で見て確認できる体験型施設となっている。2012年8月に奈良市の総合技術研究所内に「D-roomプラザ館」をオープンしており、今回の施設は、その第2弾として同社の栃木二宮工場に設立した。奈良の施設を約3.5倍に拡充した延床面積3,316平方メートルの広さ。来場目標は年間2万名。
施設内は、創業者の石橋信夫氏を紹介する(1)「石橋信夫シアター」、(2)日本最大のジオラマエリア「D-roomジオラマ館」、(3)寸劇エリア「笑福座」、(4)技術・性能体験エリア「テクテクストリート」、(5)「セーフティアゲインルーム」体験および「クッキングテラス」の5つのエリアで構成。
「D-roomジオラマ館」は、同社グループがこれまで手がけた物件・施設を30分の1サイズの模型で構成した架空のまち。戸建住宅、賃貸・物流施設、店舗、マンションなど275棟を展示し、同社の事業領域が目で見て分かるものとなっている。
寸劇エリア「笑福座」では、防犯配慮型賃貸住宅商品「Sシリーズ・SWシリーズ」で標準採用しているホームセキュリティシステムや防犯設計などを、同社社員による芝居仕立てで説明する。実際の設備の映像も交え、刑事ドラマのパロディなどで笑いを誘いながら楽しく理解できるコーナーにした。
技術・性能体験エリア「テクテクストリート」では、外壁表面をバーナーで実際に加熱し、来場者が火災時の温度変化を外壁内側を触って体感できる設備や、高遮音床「サイレントハイブリッドスラブ50」の上を実際歩くなどして、音の聞こえ方が比較できるといった設備も揃えた。
オープンに先立ち23日の記者発表会で会見した同社取締役常務執行役員の堀 福次郎氏は「栃木は関東から日帰り圏内であるのが強み。オープンに先立ち約2ヵ月で4800名の予約を受けている。目標のほぼ倍の来場者数を得た奈良の施設をはるかに凌ぐ勢いで非常に順調なすべり出し。住宅だけでない大和ハウスの事業を広くを伝えていきたい」などと語った。