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第3回「日本不動産ジャーナリスト会議賞」、省エネ、震災支援プロジェクトなどが受賞

選考委員長の日本不動産学会会長・三橋博巳氏が選考結果を報告。「環境や省エネ、証券化など時代に合わせた先進的な取り組みという視点で選考した」などと述べた
受賞式の様子。「著作賞」を受賞した(一社)不動産証券化協会専務理事の巻島一郎氏

 日本不動産ジャーナリスト会議(REJA、代表幹事:阿部和義氏)は24日、日本プレスセンタービル(東京都千代田区)で、第3回「日本不動産ジャーナリスト会議賞」の表彰式および記念特別講演会を開催した。

 同賞は2010年4月創設。今年は選考委員会(選考委員長・三橋博巳(公社)日本不動産学会会長)により「プロジェクト賞」3件と「著作賞」1件の計4件が選定された。

 今回「プロジェクト賞」を受賞したのは、郵船不動産(株)による「オフィス共用部の節電分をテナントに還元した省エネ活動」で、テナントに還元するユニークな取り組みが評価された。また、東急不動産グループの「CSR活動の一環として組織的に取り組んだ『大震災復興支援活動』」では、企業一体での取り組みが評価されての受賞となった。
 そのほか、工学院大学建築学部の後藤 治教授による、被災地・石巻市の「白浜復興住宅の『村』再生プロジェクト」が受賞した。

 「著作賞」では、(一社)不動産証券化協会の『不動産証券化ハンドブック』が受賞。普及・啓発のための継続しての発刊および、マスター制度を取り入れるなど、広く企業の人材育成に努めている点が高く評価された。

 同会議代表幹事の阿部和義氏は開会に当たり、「当会20年目の節目に、ジャーナリストの目でプロジェクト、著作について評価・表彰する制度を設けた。今後も不動産業界のために貢献できればありがたい」などと語った。
 
 特別記念講演会では、郵船不動産プロパティマネジメントグループ・ジェネラルマネージャーの村田 理氏や、東急不動産経営企画統括部広報・CSR推進部長の熊沢基好氏などによるプロジェクトについての講演が行なわれた。


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