旭化成ホームズ(株)は28日、住宅の内部空間の自由度を高めた新たな住宅商品シリーズ「NEXT HEBEL HAUS(ネクストへーベルハウス)」を11月1日に投入すると発表した。陸屋根タイプ「ネクストへーベルハウスキュービック」、寄棟屋根タイプ「ネクストへーベルハウス新大地」の2商品をラインアップに加える。
低層戸建用の躯体システム「鉄骨軸組ハイパーフレーム構法」を強化。1階の天井高を16cm高くする仕様の導入と同時に、2階の床を約80cm下げて「クロスフロア」と呼ぶ中間層の設置を実現した。1階床は従来から展開している30cmのダウンフロアに加え、クロスフロア下部用に40cmのダウンフロアも可能に。住宅内部の空間構成の自由度が向上し、よりフレキシブルな設計提案につなげる。
寄棟の「新大地」では、屋根構造の見直しも図って屋根裏空間の有効活用も可能に。勾配天井仕上げやロフトの設置など、多彩な使い方ができるようになった。外装やインテリアにも新アイテムを追加。クロスフロアによってできるスキップフロア部分に、縦桟タイプとガラスパネルタイプの手すりを用意。新たな木質部材の導入も進め内装のバリエーションも拡充。「ウッディモダン」や「カフェスタイル」など9つのインテリアスタイルを提案する。
同社は同時に、「ネクストへーベルハウスキュービック」のコンセプトモデル「ステップボックス クロスフロアのある家」も発売。2階のリビングの床レベルを下げ、中間層を設置する「クロスフロア」を採用し、空間の広がりを実現する。クロスフロアの下の“こもり感”のある空間を「パパボックス」と名付け、隠れ家的な部屋とし、引き戸を開けば空間が広がり閉じれば完全な個室となるよう工夫した。本体価格は、2,930万円。販売目標は150棟。
なお、「NEXT HEBEL HAUS」全体では、13年度3,000棟の販売を目指す。