東京建物(株)と東京建物不動産販売(株)は7日、16日に開業するサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ付住宅)「グレイプスふじみ野」(埼玉県ふじみ野市、住宅総戸数86戸)をマスコミに公開した。2009年に開業した「グレイプス浅草」(東京都台東区)に続く、同社展開のサ付住宅第2弾。
東武東上線「ふじみ野」駅徒歩14分、敷地面積約1,510平方メートル、鉄筋コンクリート造5階建て。(株)やさしい手による訪問介護事業所・居宅介護支援事業所を併設し、充実した介護を提供体制を構築。医療法人社団福家病院のスタッフルームを設置し、日中看護師の常駐体制も整備する。医療連携を含む24時間体制の手厚い介護・見守り体制を実現し、これまでサ付住宅では対応が難しいとされていたインシュリン投与や胃ろう、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などについても対応していく。
居室は23タイプ・43バリエーションを用意。全戸にキッチン、トイレを完備したほか、「Brillia」で実施している「オリジナルプランオーダーシステム」をベースとした「専有部個別設計変更システム」をグレイプスで初導入。入居者の希望に応じた間取り・インテリア変更を実施する。
さらに、“在室・不在”をボタンで設定するのではなく自動で検知する「アクションフリー型在不在検知システム」や、要介護度が高い入居者などインターホンで対応するのが難しい入居者に代わりコンシェルジュが来客に対応する「インターホンによる代理応答システム」についても、今回初導入した。
東京建物住宅賃貸事業部長の加藤久利氏は、「高齢者が要介護となっても、自分らしい生活を、少しでも長く送っていただくために、これまでの経験・ノウハウを終結させて開発したのが、『グレイプスふじみ野』である。物件が竣工した今がまさにスタート。入居者によりよい生活を送っていただくよう継続して努力していきたい」とコメントした。
間取りは1R~2LDK、専有面積は18.60~50.69平方メートル。共用施設として、トランクルーム、介護浴室、機械浴室、グレイプスホール(集会室、食堂)なども完備している。
9月1日より事前営業活動を開始しており、現在までに問い合わせ412件、申し込み39区画・50人と、予想を上回る反響を獲得。同社では入居開始から8ヵ月で80%入居という当初目標を繰り上げ、「14年3月末に80%入居を目標に、営業活動を進めていく」(東京建物住宅賃貸事業部高齢者住宅推進グループ嶋田達彦課長代理)計画。