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日本にも資産評価制度の普及を/日本資産評価士協会

「アメリカでは、離婚の際の財産評価や未上場企業の株式評価など、多くの場面で資産評価が行なわれており、経済活動を進めていく上で必須の制度」と語るASA会長のマーク・ペニー氏

 (一社)日本資産評価士協会は8日、American Society of Appraisers(米国鑑定士協会、ASA)会長のJ・マーク・ペニー氏の来日を記念したレセプションを開催した。

 ASAとは、1936年創設のアメリカでも歴史ある鑑定教育・資格の業界団体。不動産、動産、機械・設備、事業、美術品、宝石など、それぞれの専門分野での評価に関する教育と資格認定を行なっている。

 ペニー氏は、ASAの概要や取り組みを紹介。「アメリカでは、離婚の際の財産評価や未上場企業の株式評価、個人が持つ宝石の評価など、多くの場面で資産評価が行なわれており、経済活動を進めていく上で必須の制度となっている。また、資産評価の現場で多くの資産評価士が活躍している」などと解説した。

 日本資産評価士協会専務理事の若山和夫氏は、「日本では資産評価というものが確立しておらず、必要な場合には海外から招へいして評価を受けている。これは収益機会の損失だ。日本でも資産評価制度をの確立し、そのために評価士を養成していく必要がある」と語った。

 日本資産評価士協会は、不動産鑑定士、公認会計士、弁理士、学会などの有識者が中心となって設立した非営利団体。ASAと提携関係にある唯一の団体で、ASAの資格評価教育の提供もしている。


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