三幸エステート(株)は11日、東京都心5区および全国6大都市における10月度の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.06%(前月比0.17ポイント減)、現空面積も30万3,726坪といずれも改善したものの、今年2月以降、空室率は6%を挟んだ横ばいが続いている。新築・築浅ビルが着実にテナントを確保し、空室床解消を進める一方、立地条件や築年数で競争力が劣るビルでは二次・三次空室による空室床が発生していることが空室率下げ止まりの要因。
募集賃料は、坪当たり1万8,546円(同475円減)と再び1万8,000円台に低下し、2ヵ月前に記録した統計開始以来の安値を更新した。募集面積は58万7,828坪(同2万5,784坪減)。
なお、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.5%(同0.2ポイント減)、札幌市6.1%(同0.5ポイント増)、仙台市11.5%(同0.4ポイント増)、名古屋市8.2%(同0.3ポイント増)、大阪市10.3%(同0.1ポイント減)、福岡市7.8%(同0.2ポイント減)。