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東京の邸宅地特化で、100平方メートル超の高価格帯リノベ事業開始/リビタ

同事業のパイロットプロジェクトとなった「瀬田ファースト」(東京都世田谷区、総戸数15戸)外観
「瀬田ファースト」のモデルルームリビング
「高所得者層の中でもニーズが多様化。シンプルで良質なものを長く愛着を持って住んでいきたいと考えるユーザーに訴求していく」と述べる内山氏

 (株)リビタは13日、高所得者層向け買取再販リノベーション事業「R100 TOKYO」を開始すると発表。その一環として1棟丸ごとリノベーション事業の高額物件「LUCLASS(ルクラス)」シリーズを展開する。

 「R100 TOKYO」とは、専有面積100平方メートルを超える高価格帯の中古賃貸・分譲マンションを買い取り、100年先を見据えた資産価値と普遍的な価値を備えた住宅に再生、分譲するもの。対象エリアは、東京の緑豊かなで歴史ある邸宅地に特化。年収2,000万~5,000万円の自身のライフスタイルや価値観が明確なシンプル志向の30歳後半~50歳代をメインターゲットとする。想定販売価格は7,000万円~。
 同プロジェクト物件のデザインは「先見性」「普遍性」「継承」「時・間」「誇り」を共通テーマに展開。時を経て価値や愛着が高まる素材を選択するなど、単なる高級志向ではない、“経年優化”する空間づくりを行なっていく。
 購入者には基本スケルトン状態で売り出し、内装は購入者と相談しながら仕上げる「マイオーダーシステム」を採用。基本となるパッケージ型「スマートオーダー」、複数回の打ち合わせで設計を決める「プレミアムオーダー」のほか、インテリアやアート、グリーンなどを含めた「トータルプロデュース」も提供。
 
 また、同プロジェクトの一環で開始する「LUCLASS」とは、「lux」(照度の単位)、「Luxe」(贅沢)、「Class」(階級)を由来とした造語。すでに展開している1棟丸ごとリノベーションシリーズの「ReNOA(リノア)」「ReAGE(リアージュ)」の上位クラスに当たる。高級外国人向け賃貸住宅などを1棟取得し、リノベーションしていく。専有部はスケルトンから改装するほか、大規模修繕や共用部のバリューアップ、100年の長期修繕計画作成などを行なう。
 すでに4物件を取得済み。そのうち「ルクラス碑文谷」(東京都目黒区)、「ルクラス代々木上原」(東京都渋谷区)はすでに販売開始しており、11月22日よりモデルルームを一般公開する。

 なお、「R100 TOKYO」ではオーナーズクラブを設け、居住後のアフターサービスも提供。リフォーム相談、家事代行など住関連のほか、資産マネジメント、住まいのデータ管理なども行なっていく。

 同社常務取締役の内山博文氏は「東京は高収入層に合った100平方メートル以上の分譲マンションが圧倒的に少ない。当社では2011年頃から同事業を徐々に開始しており、潜在ニーズを感じていた。同事業を通じて、東京で真に豊かに住まえる住空間を提供していく」と述べた。

 14年度は30戸を供給する見込み。3年後には年間100戸供給を目指す。


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