行動する大家さんの会(AOA)は20日、東京・曙橋のハロー会議室曙橋で集合住宅の大規模修繕に関する勉強会を開催。賃貸住宅オーナー40人以上が集まった。
勉強会では、集合住宅の建物診断・調査を手掛ける専門家を講師に、分譲マンションで実際に行なった建物診断のフローを参考に、外壁や共用廊下・階段、防水層、鉄部などの劣化が建物に与える影響などを学んだ。
講師は、建物知識のないオーナーが日頃から建物の劣化状況をチェックすることを推奨し、「防水層の破断」「開口部回りのひび割れ」「鉄筋露出の有無」の3点を目視する際のポイントとして紹介した。
AOAの代表を務める下條雅也氏は「オーナーは、空室対策に直結する内装リフォームに目が行きがち。しかし、建物を長く使うことも大事。大規模修繕に興味を持ってもらうために今回のテーマを企画した。今後、築古でも価値が上がる時代が来るはず。きちんと保有物件の手入れをして、長期使用してもらいたい」と話した。
同会では今後、資金面も含めて大規模改修工事を効率的に進めることなどをテーマに勉強会を企画する予定。