工務店ネットワーク「ジャーブネット」を主宰する(株)アキュラホームは、消費増税の駆け込み需要とその反動について、ジャーブネット会員に対してアンケートを実施した。工務店へのアンケートに加え、一部電話聞き取りも実施。159社から回答を得た。
調査対象のうち、8月は84%、9月は87%の工務店が前年同月の契約件数を上回った。10月も、契約件数が前年を上回った工務店は66%で、予想された反動減の影響は限定的だった。同社は「一部フリー回答には、消費税が10%に引き上げられる際に今回以上の駆け込みを予想する声があり、工務店は増税後の優遇措置や控除内容について知識を深め、具体的な対策をとる必要がある」とした。
駆け込み需要が予想された8・9月の契約者の印象を聞いたところ、「急いでいた」は28%。「どちらともいえない」33%、「冷静」30%となり、消費増税を意識した動きをしていたユーザーは3割未満となった。10月以降の来場者の反応では「10%に上がる前に決めればいいと考えているユーザーが多い」という回答が目立った。
8・9月に、10月以降の反動減を予想して対策を打っていたと回答した工務店は28%。実施した対策は、「集客イベント」や「優遇措置に関する説明会」など。10月以降でも3月末に引き渡しできることや優遇措置をアピールする工務店も少なくなかった。