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大手町フィナンシャルシティで、災害時医療連携訓練を実施/三菱地所

医療備蓄や災害時医療連携体制について説明する三菱地所(株)街ブランド企画部参事の澤部 光太郎氏
搬送された要救護者に対して、医師らが瞬時にトリアージしていく様子
大手町フィナンシャルシティサウスタワー2階の聖路加メディローカスで治療を受ける患者ら

 三菱地所(株)は10日、大手町フィナンシャルシティ施設内で(一財)聖路加国際メディカルセンター、(株)アインファーマシーズと災害時医療連携訓練を実施した。
 
 同社は11月末に、災害対策に係る基本協定書を(一財)聖路加国際メディカルセンターおよび(株)アインファーマシーズと締結。それにより、大手町フィナンシャルシティ管理組合から委託を受けた同施設1階に入居するアイン薬局大手町店が、地下3階倉庫に備蓄する約1,000人分(約3日想定)の医療用医薬品を、災害時には施設2階の聖路加メディカルローカスへ供給し診察に利用するという、民間初となる医療備蓄・災害時医療体制を実現している。

 訓練には大手町フィナンシャルシティ管理組合(三菱地所ビルマネジメント(株))、三菱地所(株)、聖路加メディローカス、アイン薬局大手町店が参加。三菱地所(株)による「非常災害体制」発令に合わせ、関東地方を震源とする東京震度6強の大地震の発生を仮定し、3社が、拡声器や電話を用いてスムースな連携を目指し、模擬患者のトリアージから搬送、治療までの訓練を行なった。

 訓練に当たり、三菱地所 街ブランド企画部参事の澤部光太郎氏は「医療備蓄倉庫で備蓄する医療用医薬品を管理する上で問題だったのは、薬剤師が必要のため、薬剤師を雇用している会社が直で管理しなければならなかった点。倉庫のために薬剤師が一人動けなくなるという問題を、このたび行政と話し合い解決。それにより1階の調剤薬局の薬剤師と兼務できるようになった」と、民間初となる医療備蓄実現について説明をした。


 


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