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機関投資家の不動産への投資促進へ投資メリットを解説/ARESフォーラム

「リートや私募リートなどに投資がしやすくなるよう、今後も市場整備に尽力していく」と述べた岩沙弘道会長
基調講演では、キャサリン・マーカス氏(プルデンシャル・リアルエステート・インベスターズ社マネージング・ダイレクター)が、アメリカにおける機関投資家による不動産投資事情について解説

 (一社)不動産証券化協会(ARES)は10日、日本橋三井ホール(東京都中央区)で、年金スポンサーやARES会員などを対象に、「ARES年金フォーラム2013-脱デフレと私募リートへの期待-」を開催した。

 主催者挨拶で岩沙弘道会長は、「不動産証券化市場が拡大する中、オープンエンド型の私募リートにも注目が集まっている。海外の年金基金の中には10%を不動産に投資しているところもあるのに、日本ではわずか1%に過ぎない。リートや私募リート(国内非上場オープン・エンド型不動産投資法人)などに投資がしやすくなるよう、今後も市場整備に尽力していきたい」と述べた。

 基調講演では、プルデンシャル・リアルエステート・インベスターズ社のマネージング・ダイレクターであるキャサリン・マーカス氏が登壇。「米国オープンエンドファンド:機関投資家向け不動産投資商品の進化について」をテーマに、アメリカの不動産投資の歴史を振り返りつつ、日本に比べ進んでいる機関投資家によるアメリカ不動産への投資状況や、機関投資家が不動産に投資するメリット・デメリット、「力強い成長を予想」(マーカス氏)というアメリカ不動産市場の見通しなどについて解説した。

 続いてARES調査部上席研究員の澤田考士氏が、ARESが公表している不動産投資インデックス(AJPI)について、リリースまでの道のりやAPJIの算出手法、今後の取り組みなどについて説明。

 最後は、タワーズワトソン(株)インベストメント部門シニア・インベストメント・コンサルタントの井上淳二氏をモデレータに、私募リート5社の代表者が参加してのパネルディスカッション「脱デフレと私募リートへの期待」を実施した。


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