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東京・赤羽で独自構法採用した4階建て木造賃貸/ミサワホーム

 ミサワホーム(株)は12日、超高耐力の木質パネルを使った独自構法「FWS」を採用した「赤羽の集合住宅プロジェクト」(東京都北区)を着工した。

 FWSは、一般的な同社住宅で使用する木質パネルに改良を加えて、耐力を大幅に増強し、従来では不可能だった大型木造建築を可能にした新構法。グループの(株)ミサワホーム総合研究所が中心となって研究開発に取り組んでいるもので、13年6月には初弾の「ミサワホーム静岡事務所ビル」が竣工した。

 今回の「赤羽の集合住宅プロジェクト」は、4階建ての店舗兼共同住宅を防火地域に建築する。FWSの採用により通常の木質系工業化住宅に比べて壁量を約半分に減らせるため、多くの開口部や大開口をつくることができる。

 敷地面積は282.26平方メートル、延床面積605.09平方メートル。2014年7月に竣工する予定。事業主は個人。

 また、同プロジェクトは設計監理を(株)KUS一級建築士事務所、施工は(株)スリーエフが担当する。ミサワは構造部材である超高耐力パネルを供給し、グループのテクノエフアンドシー(株)が躯体工事を行なう。一般の設計者や施行者がミサワと連携してFWSを採用できる仕組みが評価され、国土交通省の12年度「木造建築技術先導事業」に採択されている。


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