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「住ムフムラボ」、約7ヵ月で来場者数15万人超/積水ハウス

「共創」研究の様子

 積水ハウス(株)は16日、「グランフロント大阪・ナレッジキャピタル」(大阪市北区)内に今年4月開設した研究開発拠点「SUMUFUMULAB(住ムフムラボ)」の来場者数が、15万7,000人に達したと発表した。約7ヵ月で年間来場想定数の15万人を突破した。

 「住ムフムラボ」は、「かぞく」「いごごち」「いきかた」をテーマにした情報発信拠点。“住むコト”に興味を持ってもらうイベントや、暮らしや住まいについて学ぶ講座、ワークショップなどを実施しており、7ヵ月で100日以上開催、約5,000人が参加した。中でも、暗闇で視覚障害者がアテンドとなり「家」空間で様々な生活シーンを体験する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」が好評で、3,427人が参加した。

 通常の体験プログラムの中に、開発中の製品を評価する研究用プログラムを盛り込むなど、研究への活用も始めている。夏からは、情報発信のみならず、生活者の「生の声」がリアルタイムで手に入る研究開発拠点としての活用も開始。生活者との共創研究推進へ、「住むコト」研究ワークショップに参加できる「住ムフム研究メンバー」制度も設け、12月10日時点でメンバー数は3,962人。これらメンバーよりUD(ユニバーサルデザイン)の試作アイテムの評価被験者を募集したり、HEMSへのニーズを探るなど、研究開発へ役立てていく。

 同日会見した同社総合住宅研究所長の石井正義氏は「こうした共創を目指した施設は、ユーザーと企業双方が価値観、いい形の研究開発結果を感じられることが重要」と述べ、今後はブランドビジョンの「SLOW&SMRT」の情報発信拠点、研究開発拠点として、さらなる強化を図っていくとした。


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