(株)リロ・ホールディングは、傘下の(株)リロ・フィナンシャル・ソリューションズ(RFS、代表取締役社長:石田吉徳氏)を通じ、不動産管理会社に対し、賃貸物件オーナーの保険見直しサービス「リロの保険診断」の提供を開始した。
RFSは、リログループがクライアントとする法人等の保険業務コンサルティング等を手掛けている。今回のサービスは、管理会社が管理する物件のオーナーが加入している火災保険等が、時代のニーズに合った補償内容や掛金になっているかどうかをRFSが診断。補償の過不足を見える化した診断書を作成し、保険見直しのきっかけとしてもらうもの。
「不動産オーナーの多くは、建築した時から保険の見直しをしていない。保険も時代に合わせて制度設計がきめ細かくなっているが、オーナーはそうした情報がほとんど提供されないし、管理会社も積極的ではない。そこを当社が担うことで、質の高い管理をアピールし、新たな管理物件受託につなげてもらうツールとしたい」(石田社長)。
本スタートに際し、リロHD傘下の管理会社等で同サービスを約1年半試行。その結果、過度な補償額の保険に加入している、必要のない特約に加入している等、ニーズとかけ離れたケースが多く見られた。こうしたケースに際し、RFSが代理店となる14社の保険商品からよりニーズにマッチしたものを4商品ほど紹介・提案する。加入は強制せず、あくまでコンサルティングに徹するのが特徴。「グループ会社オーナーへの試行では、およそ半分が当社経由で保険に加入していただいた」(同氏)。
RFSでは、15年3月期の診断件数1,000件、17年3月期5,000件を目指す。「オーナー業のリスクを適正なコストできちんとカバーできる保険に加入いただく。診断件数の数割で、当社が保険をお世話できると考えている」(同氏)