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淀屋橋の分譲マンションが大阪市の「生きた建築ミュージアム」に選定/オリックス不動産

「グランサンクタス淀屋橋」外観

 オリックス不動産(株)は10日、関西で初となる歴史的建造物の外観を生かした分譲マンション「グランサンクタス淀屋橋」(大阪市中央区、総戸数60戸・他店舗1戸)が、大阪市の「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」に選定されたと発表した。

 同マンションは、鉄筋コンクリート造13階地下1階建て。歴史的建築物である旧大阪農工銀行ビルの外壁の一部を、「曳家工法」により、原形のまま再利用したもの。同ビルは、1918年の竣工。29年の改修を経て、約一世紀にわたって大阪の歴史的名建築の一つとして市民に親しまれてきたビルで、外壁は、正面部分にイスラム建築に見られる華麗な唐草文様やアラベスク文様が施されている。

 「曳家」という大掛かりな工法で歴史的建築物の新しい再生・活用のあり方を提唱し、元の建築が持つ魅力を新たな用途に融合させ、維持・継承した先駆的な事例である点が評価された。


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