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「新たな賃貸住宅」コンペ、最優秀作品を決定/大東建託

審査員・聴衆を前に、1次通過者による公開プレゼンテーションが行なわれた
2次審査に引き続き、審査員が登壇しての公開審査が行なわれた(写真は公開審査の様子)
授賞式の様子。授与者は代表取締役の熊切直美氏

 大東建託(株)は1日、「第2回賃貸住宅コンペ」の第二次審査を開催。公開審査を経て最優秀賞、優秀賞を決定した。

 今回の募集テーマは「新たな『賃貸住宅』を考える」。都市郊外の500平方メートルの住宅地に、今まで見られなかった新たな賃貸集合住宅の姿を募集した。557件もの応募作品の中から、1次審査を通過した6作品について2次審査を行なった。

 2次審査では、提案者の公開プレゼンおよび審査員による質疑応答を実施。その後審査員が登壇しての公開審査を経て、最優秀賞1作品、優秀賞2作品を決定した。

 最優秀賞は、佐藤浩介氏(フリーランス)・加藤直樹氏(清水建設)が提案した「賃貸都市~二つの賃貸手法~」が受賞。変容する賃貸住宅を中心に、周囲に存在する既存住宅の空き居室をその賃貸住宅に移築、さらにその減築した部分も共用スペースとして活用するといった提案が盛り込まれた提案。
 優秀賞は、戀水桜花氏(東京電機大学)、堀 聖弘氏(東京電機大学大学院)提案の「地図のイエ」、山本 至氏(東京大学大学院)提案の「立体長屋の集合住宅」に決定した。

 最後には、審査委員長を務めた建築家であり首都大学東京教授の小泉雅生氏が「“新たな賃貸住宅を考える”という今回のテーマは、賃貸住宅の可能性、そして責任を考えるということにつながっている。それは事業者への提言にもつながったことだろう」と締めくくった。

 なお、最優秀賞入賞者には賞金300万円、優秀賞入賞者には賞金100万円が、それぞれ贈呈された。


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