(株)西武ホールディングスは4日、同社の子会社(株)西武プロパティーズと共同で開発を推進している「(仮称)紀尾井町計画」(東京都千代田区)が、(株)日本政策投資銀行の「DBJ Green Building認証」において、最高ランクの「Platinum(Plan)2013」認証を取得したと発表した。
同物件は、グランドプリンスホテル赤坂跡地にて開発を進めているもの。東京都の指定有形文化財の旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)を保存しつつ、オフィス・ホテル・商業施設からなる「オフィス・ホテル」棟、賃貸住宅からなる「住宅棟」の2棟を建設する。敷地面積3万400平方メートル。延床面積22万7,200平方メートル。総事業費は約980億円。
全館にLED照明、太陽光発電、太陽光自動追尾ブラインドなどを導入し、環境性能を備えていること、オフィス棟は制振構造を採用し、72時間対応の非常用発電機、1万人分の非常食・飲料水を備えた防災備蓄倉庫を設置し、ビルの防災対策やテナントのBCP対策を施しているほか、周辺住民や帰宅困難者の一時避難施設としての機能も保持していること、また、「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館」を解体せずに、そのままの状態で敷地内に移動させることで、土地の歴史を保全しながら後世に伝える取り組みなどが高く評価された。
2016年5月竣工、同年夏頃に開業の予定。