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フルタイム勤務ママは「家族みんなで家事をしたい」/住環境研究所調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は5日、「共働き家族の暮らしと意識に関する調査」の結果をとりまとめ、発表した。

 調査対象は、全国の持ち家戸建住居の核家族で、末子が中学生以下である、夫がフルタイム勤務者の25~49歳の夫婦1,854名(妻1,030名、夫824名)。内訳は、妻がフルタイム勤務の夫婦1,030名(妻618名、夫412名)、妻がパートタイム勤務の夫婦412名(妻206名、夫206名)、妻が専業主婦の夫婦412名(妻206名、夫206名)。調査時期は2013年10月で、インターネットで調査した。

 ママの就業意向については、「就業したい」「できれば就業したい」を合せると、フルタイム勤務の妻の72.0%、パートタイム勤務の妻の64.1%となり、現在働いているママの就業意欲の高さが裏付けられる結果に。なお、夫の就業意向は妻の就業実態にかかわらず5割程度にとどまっており、働く妻たちの就業意識の高さが際立った。

 時間的ゆとりについては、フルタイムママの約半数に当たる49.4%が「普段の生活で時間的ゆとりがない」と回答。フルタイムママの増やしたい時間は、「自分の時間」が71.3%、「家族の時間」が64.4%となった。なお、「家族の時間」を増やしたいという回答は、パートタイムママでは41%、専業主婦ママでは41.7%とフルタイムママとは20ポイント以上の差が出ており、フルタイムママが家族との時間を求める思いが強いことが分かる。

 家事頻度では、洗濯頻度についてはどのママでも「毎日」との回答が大多数を占めたが、掃除頻度、片付け頻度については、フルタイムママでは過半数が「週1~2回」がトップとなったのに対し、専業主婦ママは「毎日」がトップとなり、フルタイムママは平日の家事を減らし、休日に実施するというメリハリをつけて家事をしていることが分かった。

 なお、家事について「家族みんなで一緒に行ないたい」という回答が、フルタイムママは17.5%と、パートタイムママ(5.8.%)、専業主婦ママ(5.3%)の約3倍に及び、家族と一緒に家事を行なうオープンな家事スタイルを望む傾向が明らかになった。

 こうした調査結果から、同社では、「家事の効率化、家事分担の促進、家族時間の創出、家族の安心サポートが、共働き生活を継続していくためのポイントとなるだろう」と分析している。


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