最新の震災対策技術を集めた「震災対策技術展」が6日、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開幕した。1995年に発生した阪神・淡路大震災を受けて、97年から毎年日本各地で実施しているもので、今年で18回目。内閣府や文部科学省、国土交通省などが後援している。7日まで。
今回は、201の団体・企業が出展。耐震工法や免震ゴム、天井落下防止システムといった地震対策製品に加え、発電機や蓄電池などの電力対策、災害用備蓄、津波対策といった自然災害への備えに関する最新の技術やサービス、商品が揃った。
中央省庁や自治体、さまざまな分野の専門家によるセミナー・シンポジウムは60セッション用意。災害アプリの体験コーナーや自衛隊の特殊車両展示、非常食の試食コーナーなども設けた。
オープニングセレモニーで挨拶した実行委員長の濱田政則氏(早稲田大学教授)は、「震災対策や自然災害対策をテーマにした大規模展示会は世界的にも例がない。日本はこの四半世紀に阪神・淡路大震災や東日本大震災といった大地震を経験し、現在も南海トラフ地震や首都直下地震が危惧されている。これまでの経験と教訓を生かすのがわれわれの責務」と述べた。