大和ハウス工業(株)は17日、(株)フジタと共同開発した耐震ブレースの採用を3月から開始すると発表した。新ブレースは2013年11月に(一財)日本建築総合試験所の建築技術性証明を取得済み。
新開発した「鋼製座屈拘束ブレース―平鋼を角形鋼管で座屈拘束した耐震ブレース―」は、地震力に抵抗する芯材(平鋼)を、拘束材(角形鋼管)とアンボンド材(絶縁材)で挟み込んだもの。地震時に圧縮力がかかっても、折れ曲がらないなど優れた耐震性能を発揮できるという。芯材には幅を調整できるスリットを設け、耐力を任意に設定できるなど設計の自由度が増す。
3~4階建てのサービス付き高齢者向け住宅など多様な用途の建物に適用可能で、新技術を取り入れた場合、一般的なラーメン構造やブレース構造に比べ、同程度のコストで耐震性能を大幅アップできる。