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釜石市で復興公営住宅の第II期着工/新日鉄興和不動産

「釜石市上中島町復興公営住宅第II期」模型

 新日鉄興和不動産(株)、釜石市、新日鐵住金(株)は3月7日、「釜石市上中島町復興公営住宅第II期」の整備計画を着工する。

 2013年3月に竣工した第I期54戸と合わせ、計210戸の復興公営住宅を整備するもの。第II期では、新日鐵住金が所有する釜石市上中島町の敷地において、新日鉄興和不動産が復興公営住宅156戸と、集会所施設等を整備する予定。

 8階建ての高層棟(2号棟)と5階建ての中層棟(3号棟)、3階建ての低層棟(4、5号棟)の4棟で構成し、4つの住宅棟の中心に中庭を配置。3号棟の1階に見守りの拠点施設としての機能を併せ持つ「集会所施設」「災害備蓄倉庫」を設置する。
 また、2号棟の屋上に「太陽熱温水設備」を設置し、太陽熱によって温められた不凍液を、すべての棟に循環させ、効率的に温水を供給する。3号棟と、4、5号棟はデッキで住棟間をつなぎ、棟ごとの入居者の回遊性を高める。2、3号棟の廊下部に、フロア単位での住民間の語らい、憩いの場として利用することができる「コモンテラス」を設けるとともに、「コモンバルコニー(幅広バルコニー)」を設け、日常動線内での住民同士の交流促進、さらに、高齢者・単身者の「見守り」も兼ねたコミュニティの醸成を図っていく。

 第II期の建物竣工は、15年2月下旬を予定。完成後は、土地・建物を釜石市が買い取る。


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