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ファミリー向けシェア住居サイトオープンに伴い、イベント開催/ひつじインキュベーション・スクエア

「『顔を合わせたら楽しくなる』という点が、シェア住居の最大の魅力となっている」などと、来場者にシェア住居について語る北川氏

 (株)ひつじインキュベーション・スクエアは22日、第1回目「HOUSE TRIP ―旅する住まいの見学会―」を、ファミリー向けシェア型賃貸住宅「溝の口ガーデンレジデンス」(川崎市高津区、総戸数17戸)にて開催した。

 同イベントは、「ひつじ不動産 For Family」サイト(http://www.hituji.jp/comret-family)の開設を記念して行なったもの。ファミリー世帯やカップル向けにシェア住居の魅力を伝えるため、すでに好調に稼働している同物件を会場にシェア住居についての説明会や物件見学会などを実施した。

 同社代表取締役社長の北川大祐氏は「これまでもファミリー向けシェアハウスについては問い合わせがあったが、単身者向けよりもさらに高い運営ノウハウが必要になるため専門カテゴリー創設の時期をみていた。最近では優良な参入事業者も出てきたため、応援したいと思いオープンした。今後10年でゆっくりと需要をつくっていきたい」と話した。

 「溝の口ガーデンレジデンス」は、敷地面積613.91平方メートル。スチールハウス地上2階建て。東急田園都市線「溝の口」駅徒歩6分に立地する。間取りは1K~2LDK。専有面積は23.32~46.94平方メートル。2012年3月に竣工(物件詳細は2012年3月21日付けのニュース参照)。
 建物入口にコモンスペース(中庭・室内)を設置した、シェア空間のある賃貸マンションで、現在、20~30歳代のDINKSや単身者が入居している。同スペースは、日頃の仕事空間や子供の遊び場、イベント時のパーティー会場として活用されているという。
 同物件の企画を担当したコプラス企画開発部PMグループマネージャーの露木 圭氏は「使いたい人が使うというゆるやかなつながりの中で活用されている」などと述べた。

 当日は、夫婦やカップルなど10組ほどが来場。「個人の空間が確保されつつ、共用部スペースのあるシェアハウスもあることを初めて知った」などの意見があった。
 今後も同社は、同イベントを随時開催していく方針。「シェア住居を見ることが楽しいと感じられる、ユーザーが気楽に参加できるイベントとして企画していきたい」(北川氏)。


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