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持ち家居住の既婚女性、大規模災害への準備不足目立つ/アイフルホーム調査

 (株)LIXIL住宅研究所 アイフルホームカンパニーは28日、住まいの強靭化に関する調査結果を発表した。一戸建て(持ち家)に住んでいる既婚女性500名を対象に、住まいの耐震化状況、大規模災害への備えなどについて調査した。

 住まいの耐震状況について、木造住宅/在来工法やツーバイフォー工法(以下、木造住宅)に住む396名が回答。「あなたの住まいは耐震基準を満たしていると思うか」という問いには55.1%が「満たしていると思う」、29.3%が「満たしていないと思う」と回答。ただし、建物の建築年数が古いほど「満たしていないと思う」の割合は増え、1981年以前の住宅居住者は77%に達した。また、81年以前に住まいを建築したユーザーのうち「耐震診断を受けたことがある」のは4.5%、「耐震リフォームを実施している」も6.0%とわずかで、46.3%が「耐震リフォームを実施するつもりはない」と答えた。

 大規模災害に対する準備については「十分に準備している」が2.8%、「十分ではないが現在できる準備は行っていると思う」が21.0%。実施している対策は非常用備品(生活必需品、避難用品)などが、48.5%を占めた。準備内容は、「懐中電灯や手回し充電ライト」(78.9%)、「食糧/保存食含む」(77.1%)、「保存水・飲料水」(66.5%)などが上位。準備している備品で何日耐えられるかについては「2~3日」が51.8%となった。

 その一方「あまり準備していなるとはいえない」(49.6%)、「まったく準備していない」(24.0%)、「準備するつもりはない」(2.6%)と、76.2%が準備不足であることもわかった。


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