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千代田区医師会、東京駅周辺防災隣組と連携、災害時対応訓練を実施/三菱地所

搬送されてきた負傷者に医師がトリアージを行なう訓練の様子
エリア周辺の被害・交通情報などを収集し報告する情報班の様子
帰宅困難者受け入れの様子。避難者名簿の作成や物資提供を行なった後に帰宅困難者を受け入れスペースに誘導

 三菱地所(株)は7日、「東京ビル」(東京都千代田区、TOKIA)にて、(一社)千代田区医師会、東京駅・有楽町駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会(以下、東京駅周辺防災隣組)と連携し、「災害時医療連携訓練」「帰宅困難者支援・ボランティアセンター立ち上げ訓練」を実施した。

 大規模災害時、就業者数が約23万人いる同地区におけるけが人・病人等への医療対応は困難であることを想定し、仮救護所にて医療活動を行なう医師会、仮救護所を設置する三菱地所、仮救護所設置情報を発信する東京駅周辺防災隣組の3者が連携・協力する体制を構築することを目的に、2013年9月、基本協定書を締結。初の3者合同の訓練を行なったもの。医師・看護師31名、三菱地所30名、東京駅周辺防災隣組10名が参加した。

 「災害時医療連携訓練」では、講師役の医師からの災害時医療活動の概要説明と事前レクチャー後、負傷者搬送班・トリアージ班に分かれての実践訓練等を行なった。訓練後、千代田区医師会会長の小池昭夫氏は「普段の診療とは違い経験のないこともあり、本来もっとスピーディに行なわなくてはいけないところ、丁寧になり過ぎていた。これを契機にいつ起こるかわかない災害に対応できるように取り組んでいきたい」と講評した。

 続いて「帰宅困難者支援・ボランティアセンター立ち上げ訓練」では、千代田区のシェイクアウト訓練(一斉防災訓練)と連動する形で実施。千代田区より三菱地所が帰宅困難受入要請を受けたと仮定し、ボランティアセンターの開設や事前登録ボランティアの受け付けなどの模擬訓練を実施した。その後、帰宅困難者の受け入れや、当日ボランティアを含めたボランティアの人々が情報班と救護班に分かれて実践的な訓練を行った。


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