(株)メゾン青樹(東京都豊島区、代表取締役:青木 純氏)と(株)ブルースタジオは6日、新築のトリプレット賃貸住宅「青豆ハウス」(東京都練馬区、、総戸数8戸)を竣工。報道・関係者向けに公開した。
東京メトロ有楽町線「平和台」駅徒歩8分に立地。敷地面積487.56平方メートル。木造地上3階て。メゾン青樹所有の賃貸住宅を取り壊し、“100年続く賃貸住宅を”という思いで新築したもの。建築・設計・監理はブルースタジオが担当した。
区民菜園に隣接した立地で、シンメトリーの2棟が階段とテラスでつながっている建物。独特の凹凸のある形状は、小さな一粒の豆が大地から芽を出し、空に向かってらせん状に成長していく姿をイメージした。
1階には、ピザ窯や屋外キッチンを設置する共用スペースのほか、約0.5畳のトランクルーム、来客者向けのトイレなどを設置。2階に玄関を設置し、各住戸をつなぐテラスに段差を設けることで腰を掛けやすくするなど、日常の交流の場になるようデザインした。ハイサッシの窓を多く取り入れることで、外から人の動きが目に入るようにしている。オーナーの青木氏は「あえてオートロックやエントランスのカギも設けていない。地域の人も気楽に集える場所としたい」と話した。
外観を木製、1階共用部の床には大谷石など自然のものを用いて、地域に馴染むデザインを意識した。
住戸は、1階が寝室や水回り、2階がLDK、3階が居室に。無垢フローリング敷き、耐火材が不要な通常より太い柱を採用し、木造の味わいが伝わる仕様とした。キッチンの天板、前面壁のタイル、水栓は入居者が選べるようにした。「壁の一部も入居者に塗料の色を選んでいただき、皆で同じ日に集まってペイント会を行なった。一斉に共通の体験をすることでチームワークを形成できるようにした」(同氏)。トイレ壁紙、バーチカルブラインド(色)も選択できるようにしている。
専有面積は57.60・63.36平方メートル。間取りは2LDK。賃料は15万9,000~17万4,000円。計画当初から専用ブログで情報発信していたこともあり、竣工2ヵ月前には全戸入居者が決まった。「自分らしい暮らしをしたいと考える、これまでシェア住居に住んでいたという30歳代のカップルや夫婦の共働き世帯が集まった」(同氏)という。