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全戸にエネファーム。東京・品川で次世代スマートマンション発売/東急不動産

「ブランズシティ品川勝島」完成予想図
全戸にマンション用エネファームを採用。CO2排出量を半減するほか、年間約4万8
000円のエネルギーコストを節約できる

 東急不動産(株)は、分譲マンション「ブランズシティ品川勝島」(東京都品川区、総戸数356戸)の販売を、3月下旬から開始する。

 同物件は、京浜急行本線「鮫洲」駅徒歩11分に立地する、地上18階地下1階建てのマンション。国土交通省の平成25年度住宅・建築物省CO2先導事業」に採択された、東急グループの省CO2推進プロジェクトの第1弾として、エネルギー・環境・コミュニティ等をシェアする「BRANZ SHERE DESIGN」を全面的に採用した。

 世界で初めて、全戸にエネファームを採用。戸当たりCO2排出量を半減するほか、HEMSと室内の気温・湿度・照度の状況を光で入居者で知らせる宅内設置装置「エナジーオーブ」で省エネ行動を促進する。太陽光発電+蓄電池によるピークシフト(共用部)、HEMS・MEMSにより、マンション全体の年間電力使用量を約10%削減する。
 省エネ活動の成果により、東急ストアでの買い物優待を行ない、入居者全体で削減したCO2削減量を国が運営する排出権取引スキームで売却、年間約100万円をコミュニティ運営費用に充てる。

 また、同マンションや今後の分譲住宅から得られたデータをクラウドで収集。東急住生活研究所と東京都市大学が住戸タイプ、家族構成、ライフスタイルなどさまざまな角度・テーマから分析。居住者のより効果的な省CO2・省エネ行動、今後の分譲計画、既存住宅の改修・管理へフィードバックする。

 住戸は、3LDK・4LDK、専有面積71~90平方メートル。販売予定価格は4,400万円台~6,900万円台。坪単価は約230万円。これまで約1,900組の事前反響を得ている。

 7日会見した、同社広報CSR推進部長の熊沢基好氏は「わが社は大規模開発やリゾート開発を通じ、豊かな住環境創造や地域共生への思い入れは人一倍強い。それがDNAでもある。環境配慮、省CO2に取り組むこの物件は、2014年度のフラッグシップ物件。この物件をきっかけに、環境配慮・省CO2対策を進化させていきたい」と語った。

 また、商品企画を手掛けた同社住宅事業本部商品計画第二部統括部長の松尾隆広氏は「1年間掛け、商品企画を練り上げた。次世代スマートマンションのスタンダードとしたい」と語った。


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